再エネ併設蓄電池制御

背景

再エネ出力制御の増加 電力需要を超えた電力供給を抑える目的で、太陽光発電の発電量が増加する時間帯を中心に発電を停止する「再エネ出力制御」が、日本各地で増加し、再エネ発電所の収益性に影響が出ています。
FIP制度の拡大 「優先給電ルール」の変更により再エネ出力制御の順番が変更され、FIT電源に対する出力制御の頻度が増加する見通しであることから、太陽光発電所の認定をFITからFIPへ切り替える動きがあります。
需給調整市場での取引との併用 再エネ併設蓄電池への系統充電が可能となったため、再エネ併設蓄電池制御に加えて需給調整市場での取引も行うことで、再エネ発電所の収益性が向上します。特に、一次調整力へのニーズが直近で高くなっており、高い収益性が期待できます。

再エネ併設蓄電池制御による収益向上

FIP太陽光発電所に併設した蓄電池を遠隔制御し、再エネ出力制御の時間帯や市場価格が安い時間帯に充電し、市場価格が高くなる時間帯に放電することで、売電の機会損失を回避するとともに、平均売電単価を向上させます。

事例01
株式会社グリーングロース

アグリゲーター向けの太陽光併設型蓄電池の制御システムのSaaS提供

導入背景

「再エネ出力制御」の増加傾向および2026年度中予定の優先給電ルール変更に伴うFIP制度拡大を受け、発電所の収益性向上の必要性。

本サービスの提供価値

アグリゲーターであるグリーングロースが、株式会社かがし屋が保有する「大分県日田市1,786kW太陽光発電所」の太陽光併設型蓄電池の運用を受託し、Shizen Connectはグリーングロースに対して、「Shizen Connect」の太陽光併設型蓄電池制御機能をSaaS提供。グリーングロースは、「Shizen Connect」の機能を活用して蓄電池の充放電制御、計画提出、及び卸電力市場への売電を行い、案件収益の向上と再エネ電力の有効利用を目的とした運用を行う。

[プレスリリース] 2025.07.23 Shizen Connect、太陽光併設型蓄電池の制御システムを提供開始
https://www.shizenenergy.net/2025/07/23/sc_control-system-for-solar-powered-bess/